再会してみたい人って、いますか?
昨年末頃、自分の命の期限がいよいよ来年あたりになるんじゃないか…と考えた時に、ふと最後に会ってみたい人が一人、私の中に浮かんだ。。
彼と最後に会ったのは学生時代なので、もう結構前になる…。
高校2年生の時。
大学受験に向けて通い出した予備校の高校生科で出会った彼。
彼(K君)は同じ高校に通っている男子(S君)ととても仲が良さげで、いつも2人でいた。
K君は相当な人見知りで、言葉を交わすようになったのは高校3年になってからだったと思う。
S君曰く、K君は女子とはほとんど話さないし、男同士でも恋愛ネタは一切話さないとのことだった。
そのせいか、あまりにS君と仲がいいので、二人デキてる説が流れてもいた(笑)。
K君は、女の私でさえも羨むほど、色白で目鼻立ちの整った美しい(?)顔をしていて、よく人から『女装が似合いそう』などと言われることに、少しムッとしているようだった。
他にも他校の女子含め、いつも5~6人でよく話すようになっていた。
私は最初、どちらかと言えば社交的に見えるS君と話すようになり、K君はいつもS君の後ろについてきている感じだった。
あまりの人見知り具合に、最初はK君と仲良くなれることさえ期待もしていなかったが、ちゃんと目を見て話しかけてくれるようになった時はとても嬉しかった。
私は中高一貫の女子校に通っていたので、彼らとの出会いはとても新鮮だった。
K君は私の父と名前が同じで、高校も父の出身校だった。
仲良くなって聞いてみると、兄弟構成まで父と同じだった。
お姉さん2人と妹さん1人。
偶然てあるもんだな~、とその時は思っていた。
女兄弟が多いせいか、一度打ち解けると、一見社交的に見えるS君より話しやすかったりもした。
いつも話していたメンバーは皆、苗字で呼び合っていたが、K君にだけあだ名がついたのはもう卒業間近頃だった。
そのメンバーで最後にプリクラを撮りに行ったりカラオケに行ったりして、それぞれに別れを惜しんだ。
K君は地方の某国立大学の工学部への進学を強く希望していて、私は根拠もなくきっと合格するだろうと思っていた。
なかなか天然なK君は、入試当日に筆記用具を忘れる(?)ような失敗をやらかし、本人的にも自信がなかったみたいだったが、予備校へ『合格した』と報告に来た時は、私もとても嬉しかった!
そして彼は、高校卒業と同時に地元を離れていった。
けれど、その後もちょくちょくやり取りは続き、最初に年賀状を書いた時はとても喜んでくれ、わざわざ携帯に電話までくれた。
「年賀状ありがとうね。嬉しかったよ~!」
そんな素直なK君が、私はたまらなく愛おしかった。
大学3年の夏に、よく話していたメンバーで小さな同窓会を開き、地元へ帰ってきていたK君も来た。
結果的には、会ったのはそれが最後になる。。
ちょくちょくメールを送ったりしていたが、ある時送ったら、エラーメッセージが返ってきた。
どうやらいつの間にか連絡先を変えたらしかった。
他のメンバーとも疎遠になり、卒業後は私もメアド・番号ともに変えたので、完全に途絶えてしまっている。。
恋愛感情…と言うと、何か違うかな。。
上手く言えないけど、私の心の深いところで憶えているK君。
今頃どうしてるかな。。
学校が同じなら同窓会等で会える機会もありそうだが、個人的なやり取りがなくなった以上は、会うすべがない💨
会いたいな~。